(第18回)素材選択の考え方

では、ちょっと応用して今度は5Sの打撃ユニットを作ってみます。
 比較的簡単に製作できる打撃ユニットです。
 合成ソール「ジ・ソール」の打撃バージョンである「アクト・ジ・ソール」そして、打撃ステータスの「パワーⅣ」、HPを増やす「スタミナⅣ」、PPを増やす「アクス・フィーバー」、そしてアイテム「特殊能力追加」で付加できる「エレガント・パワー」の合計5スロです。

 最終的に作るOP構成が決まったところで、次は必要素材を洗い出します。

 アクト・ジ・ソールは、ソールA群から「ヴォル・ソール」、ソールB群から「エスカード・ソール」に決定します。
 基本的には、その時に安いものを使いますが、今回は「パワー」と「スタミナ」の触媒効果も使うため、ソールA群は「ヴォルソール」「スノウソール」「グンネ・ソール」の3つの中から選びます。
 ソールB群は、執筆現在で最も安価な「エスカードソール」にします。

素材決定 ヴォルソール×1個、エスカードソール×1個

 次に「パワーⅣ」ですね。今回はパワーⅢからアップグレードして合成する方法を使います。
 上の図をご覧ください。パワーⅣを作る方法として主にこの4種類があります。最後の合成時、「能力追加成功率+30%」「能力追加成功率+40%」を使うので、図の最終合成の3番目か4番目を使うことになりますね。
 今回は3番目のヴォルソールを触媒に使う方法を使います。

素材決定 パワーⅢ×3個 (ヴォルソールはジソール合成用と兼ねられます)

 次に「スタミナⅣ」ですが、パワーⅣで説明したものと全く同様です。ヴォルソールは、パワーとスタミナ両方の触媒ですので、上図のとおりになります。

素材決定 スタミナⅢ×3個 (ヴォルソールはジソール合成用と兼ねられます)

 そして「アクス・フィーバー」です。これは非常に優秀で、1個で100%付けることが可能です。PP5という高性能ゆえ、スピリタⅣ相当になります。

素材決定 アクス・フィーバー×1個

 最後に「エレガント・パワー」です。この「アイテム付与系」は、なんと素材が全く不要で、さらに成功率100%です。そしてなにより性能が高いという素晴らしいものですので、必ず入れたいOPの1つです。
 ただし課金スクラッチ品です。数段階の性能違いがありますが、ここでは「特殊能力(打撃&PP/2)」というアイテムを使って、「エレガント・パワー」を付けます。ビジフォンで他人が出品しているものを購入できるので調達しましょう。

素材決定 アイテム「特殊能力(打撃&PP/2)」×1個

 それでは決定した素材の配置を考えましょう。
 まず最初に、同一カテゴリーの素材は同一素材の中に2つ以上入れることはできません。ヴォルソールとエスカードソールは、同一カテゴリーですので、両方を同じ素材にいれることはできません。

次に、天然で存在するものやビジフォンで安価に売られているものはないか考えます。
 たとえば、ヴォルソールとパワーⅢが両方入っている天然素材があればそちらを優先的に考えます。わざわざ作らなくても良いわけですからね。
 今回は残念ながら天然ではどれもほぼ存在しません。

次に、本体はできる限り素材を入れないように考えます。
 最終合成の本体は通常であればレアリティが高い装備になるので、ここに多くの素材を入れ込むと、事前の圧縮合成で多額の加工費を支払わなければなりません。前述のとおり、ドゥドゥに支払う加工費は、本体の基本加工費×素材の数に応じた倍率です。

最初にソールの場所を決めます。2つのソールは別々の素材へ。

パワーⅢやスタミナⅢを重ならないように配置します。
 さて、ここまでは各素材に1つずつしか入っていないので、買って調達しようと思えば可能ですね!しかし、欲しい材料はあと3つあります。ここからは素材の圧縮が必要になってきます。

残りの材料をすべて配置しました。
 もちろんこれで目的のものを完成させることが可能です。
 ただし、「事前加工」表示がある素材は、天然では存在しないため先に作る必要があります。

 事前加工が必要ということは、加工回数が増えることであり、その分多くの素材とお金とエクスキューブが必要になります。つまり、加工回数がなるべく少なくなるような組み合わせを考案することが必要なのです。
 ここが一番奥の深いところで、是非慣れていく必要があるポイントです。

 ではこうしてはどうでしょう。事前加工が4つから2つに減りました。大幅に簡略化できましたね!これで、加工費用は大幅に節約できます。
 ただ、素材②に多く詰め込んでしまいました。素材②の事前加工が大変になりそうという問題が出てきます。

事前加工は一つ増えますが、1つ別の場所に移して、素材②の事前加工を軽減する配置です。
 いろいろなパターンをあげましたが、最終合成の結果は全て同じです。違うのはトータルでどれだけの費用がかかり、成功率がどうなるかです。

では具体的に、どれが一番安くできるのでしょうか。

一番難しそうな事前加工は、こんな感じで製作可能です。
 アクスフィーバーは1個で継承率100%、パワーⅢは1個で継承率60%、スタミナⅢも同様。エスカードソールは、「ソールレセプター」を使うことで1個で継承率100%になります。つまり、成功率+40%を使うことで100%の成功率で素材圧縮ができます。
ソールレセプター 各ソールの継承率が100%になる。(一部例外ソールあり)

ここでもう一つ!今回は、エスカードソールと一緒に多くの素材を圧縮して入れ込みました。
エスカードソールではなく、ヴォルソールのほうと圧縮したらどうなるでしょう。

 こんな感じになり、ヴォルソールの触媒効果で、パワーⅢとスタミナⅢの継承に成功率+20%されます。
 よって、最終成功率は80%になり、成功率+30%を使うことになります。(40%を使わないで済みます。)

 以上の考察をもとに、最終合成のレシピはこんな感じになります。
 素材①だけを事前に製作し、素材②〜⑤は天然でも存在するためビジフォンで調達することが可能です。
 また、本体にパワーⅢを乗せる加工が必要ですが、これは穴あけのついでに乗せると良いでしょう。

 もっと言うと、本体が4S以下である場合、図のように本体と素材②を入れ替えたほうが良いかもしれません。
 本体を4S→5Sに穴開けすると同時に何か乗せるなら、パワーⅢよりエスカードソールの方が確率を高くできます。

 本体の穴あけと同時にエスカードソールを乗せる図です。4S→5Sは、成功率0.6倍のペナルティがあるので、基本確率が100%×0.6=60%となり、能力追加+40%を使ってやっと成功率100%になります。
 エスカードソール+ソールレセプター(ソールを100%継承する)=100% ×ペナルティ0.6=60% +40%使用で100%です。一方、パワーⅢはどんなに頑張っても基本確率が最大90%なので、90%×0.6=54% +40%使用で94%になります。
この場合は本体を先に5sに穴あけしてから5SのパワーⅢを乗せることになるので旨味がありません。

 それでは最終的にこのような素材がよさそうということで決定しました。
 まわりくどい説明でしたが、これがより安く(メセタ・エクスキューブ)作るための考え方になります。先で難易度の高い素材圧縮をする場合に有効です。
注意点 ※その時その時で素材の価値は変動したり、新しいOPが出ると、このような作り方が正しいとは限らなくなります。

 ここれもう一点。素材①の圧縮の際、5Sのソールレセプターを使っています。執筆時の相場は180万メセタになります。高くてもったいない?では、これを使わず製作するにはどうすればいいのでしょうか。

 ソールレセプターを使わない前提で、ソールを単独にします。(本体は、穴あけと同時に使うソールレセプターは4Sで安価なのでそのまま)
 その分事前加工すべき素材が1つ増えました。
 能力追加+40%が1つ余分にかかるため、エキスキューブ100個ほど負担増になります。★10武器1本の相場が2万メセタとしたら、+40%は200万メセタ相当になります。これと5Sソールレセプターの180万メセタをどう天秤にかけかですね。有り余るほど所有しているか、キューブが足りなくなるかもしれないか・・。その時に状況と時価にもよるでしょう。

 最後に、継承についてまとめておきましょう。

 パワーⅢについては1個で60%なので、能力追加+40%を使用すれば100%になります。
 〇〇ソールについては、ソールレセプターを使うことで100%です。高い場合などには、3つで80%を使うことになるでしょう。(報酬期間のお話はここでは触れません)
 アクスフィーバーなどのフィーバー系は1個で100%確定です。